「ご主人様」男について。

ネットでいろいろ言われている、少女を監禁した上に「ご主人様」などと呼ばせていた男について。この犯人が鬼畜・調教系エロゲーをやっていた! とTVなんかではよく取り上げられています。それに対してネットでは「ゲームをやったから現実で事件を起こしたんじゃない。犯人が元からそういう嗜好で、ゲームを選んだに過ぎないんだ」という反駁がほとんどだと思います。確かに今のところゲームがどんな影響を人に与えるかは科学的に立証されていません。それにも関わらず「ゲーム脳の恐怖」の恐怖のように、いわゆる「一般人」代表たるTVメディアは調教ゲームが悪だ! むしろ18禁ゲームが悪だ! と、保護観察処分中だったのにとか18歳以上の大人がやってるんだからそんなの自己責任だとかいう問題をすっとばして、とりあえずマイノリティを叩いてるのも事実です。
だけど、それに対してのネットでの反論なんて本当は何の意味もないんじゃないかと思うんです。これは私がメディアを擁護してるとかじゃなくて、「犯罪=ゲームの影響」だと信じたい人は、そんな反論してるようなサイト見ないから。よっぽどの著名人や大手のニュースサイト*1が「ゲームは犯罪に関係があるわけではない」と言わなければ、私たちみたいな個人サイトやブログがいくら訴えたってしょうがない。のれんに腕押しとはまさにこのこと。
ネットとかブログが普及して個人が自分の意見を気軽に主張できるようになったけど、発言力まで手に入ったってわけじゃないんですよね。あと、人間が一番怖いのはたぶん理解できない恐怖だと思うので、犯罪を起こすのはゲーム脳のせいだ、とレッテルを貼りたがっている。昔で言うところの「狐つき」とかそいういうのと一緒でしょうか。何かのせいにすれば、それとは関わりない自分を安心させることが出来るから。だからいつだってマイノリティが叩かれる。そんでマイノリティは未だに発言力ない。ここら辺で石原都知事あたりが「国崎最高!」とか言ってくれたらいいと思うんですよ。
そしてなんで私がこんなに吠えてるかというと、今月発売の調教ゲームを予約してるからですよ! どうか無事に発売されますように…なむなむ。

*1:ここでいう「大手」はアクセス数とかのことではなくて、一般人を説得しうるだけの力を持った公的色の強いサイトということです