チェリーブロッサム

先日Mちゃんが泊まりにきたので(というかいつも遊ぶのが深夜からなので流れで泊まっていくんですが…)何かゲームでもしようと思って、最初はICOとか地球防衛軍とかやってたんですが、どうにもPS2の調子が良くないので久しぶりにドリームキャストを機動。といっても持ってるソフトが4枚しかないので選択肢は少なく、さらに短時間で遊べるもの、ということで「チェリーブロッサム」にしました。*1 しかし友達とやるのにわざわざボブゲ選ばなくても…。

Cherry blossom ~チェリーブロッサム~

Cherry blossom ~チェリーブロッサム~

私がプレイしたのはDC版ですが、まだまだAmazonでは安売りしてるみたいななので、リンクはPS2版にしておきました。というか美少女ゲームユーザーならともかく、ボブゲユーザーがDC持ってる確率はかなり低いと見た。私が今持ってるDCもWさんからの借り物です。このチェリーブロッサムというソフトは最初パソコン版で発売され、やや遅れてDCに移植、そしてPS2に移植されました。多分DC版とパソコン版にはさほど違いはなかったと思います。*2
システムを簡潔に説明すると、「簡易版ときメモ」です。平日はパラメータ上げ、休日はデートにいそしみます。どこらへんが「簡易版」なのかというと、ときメモが高校3年間に対し、こちらは2学期初めから卒業までの約半年ということです。慣れてくれば1キャラ1時間半程度で攻略可能。またパラメータも厳密に関係してくるわけではなく、仲良くなればそんなに高くなくても大丈夫そうです。(一部パラメータを落としすぎるとペナルティがありますが)
主人公の皐月は両親をなくし、今は親戚の援助と奨学金で全寮制の私立高校に通っています。そんな彼の携帯に届いた送信者不明のメール。そのメールの送り主は「さくら」と名乗り、その後も皐月を励ますようなメールを送ってきます。そのメールアドレスが学校のサーバのものだったことから、皐月はアドレス発行権限を持つ生徒会顧問の先生と、自分を除いた生徒会メンバー3人の中に「さくら」がいるのではないかと思い、その正体を探ろうとするのですが…。 というのがおおまかなストーリーです。
全体的なボリューム不足は否めませんが、結構丁寧なつくりでちょっと感心しました。システム面での不満としては、日常の行動を早送りできるようにしてほしかった(ときメモをやった方なら分かると思いますが、指定した行動をミニキャラが画面中央でやる、というアレです)ということくらいでしょうか。あとデートのパターンが少ないって言うのも…。計6パターンは少なく感じました。でもこのシステムだと6回もデートすれば落とせるからいいのか。そのほかは細かいことなんであんまり気にしません。
内容についてはまだコンプリートしてないのでとりあえずの感想になりますが、ネタバレになるので読みたい方だけどうぞ。各キャラについての萌えもネタバレ抵触になりそうなのでこちらに記載してあります。
まず主人公の一人称が「僕」な時点でちょっとしょんぼりな私ですが、一人称くらいで萎えたりしていたらボブゲは楽しめないので、気を取り直してプレイ。しかし更なる難関が…こいつら、ホモに背徳を感じていない…怖ろしい子……! 普通男同士で遊び行くのに「デート」とか使わないじゃないですか。一部キャラがノリで(このゲームだったら芦原先生とか)使うなら分かるんですが、みんながみんな男同士で遊びいくのに「デート」言わない! ま、まあ良い。頑張って進めます。…こ、こいつら、街中で手とかつないでやがる! 俺のコートに入りな、とかしてやがる、遊園地でキスしてやがる……!
ということで、そういうノリが苦手な人はやめておいたほうが良いです。私は好みではないですが、平気でした。突っ込みましたが…。しかしみんな「男同士」という事実に微塵もこだわってないみたいです。少しはこだわってくれよ、みんな。そんでみんな主人公のこと好きすぎだ。私は主人公総モテ大好きなのでよかったんですが、皐月の性格が好みでなかったので、ちょっと複雑な気分でした。皐月の性格って言うのはお人よしで天然でちょっと優柔不断。でもその性格設定じゃなきゃこの話はできないと思うので良いか…。
GJ!と思ったのは主人公ではなくて攻略キャラに女装があったことです。まさか会長までやってくれるとは思わないじゃない…! やっぱり男子校といえば女装は外せません。イベントは期間が短いので、文化祭、クリスマス、バレンタインくらいです。その中で意外とバレンタインもすごかったです。何がすごいって、攻略キャラがチョコをくれるんです。男が頬を染めながら主人公を呼び出して、おもむろにチョコ…そしてそれを「嬉しい」なんて思いながら受け取る主人公。…狂ってやがる!(いい意味で) あと、受け攻めがパラメータによって変化して、一部イベントCGとEDが変わります。でも主人公が「生物受」って感じだから、どっちにしろ受けっぽい。でもボブゲは主人公受けが多いので、これも別に良いです。不満な人は「絶対服従命令」買えば良い。
各キャラの感想を攻略順に。
▼二宮遥夏/生徒会の後輩でバスケ部所属。美少年。
私には「乙女ゲーやボブゲをやる際にはまずショタキャラから落とす」というルールがあるそうなので(自分で決めたわけではないのですが、気付いたらショタキャラ落としている)、今回もこの遥夏から攻略させていただきました。でも遥夏は見た目とは違ってかなり男らしいキャラですね。ほら、乙女の大好きな「涼しい顔してあくどいこと考えてる」っていうあの二面性ですよ。萌え。自分が可愛いことを自覚してるのもポイント高いです。その上でいろいろ計算しているというのも。可愛いやつでした。
▼漆原薫/生徒会長。先輩。メガネ。生真面目。
これは一緒にプレイしたMちゃんの希望によって攻略したキャラです。「なんで漆原なん? メガネ?」とたずねたら「緑川」と即答されました。CVは緑川光です…。真面目なことと頭脳以外イマイチとりえのないダメっ子ですが、そこが愛しいキャラです。最初のほうで「ちゃんと勉強してるか?」という問いに対し「ばっちりです」「そこそこ」みたいな選択肢が出るんですが、謙遜して「そこそこ」を選んでしまうと怒られます。これでへこみました…何さ、そこそこでもやってるんだからいいじゃない…これだから頭の良い人間は…。しかしそんな彼にもいろいろと苦手なものがあるらしく、逆にヘコませたりできました。でも可哀想なのでついついフォロー入れる選択を選んでしまう。プレイ中はMちゃんと一緒に「うるりん」と呼んでました。普通に「かおりん」にしてあげなよ。
▼葦原梗介/生徒会顧問。白衣。ダメな大人。
軽いノリの先生。ムードメーカー? 休日の男同士のお出かけを「デート」と呼んでもいいのはこの先生だけのような気がします。先生らしからぬ、自由奔放な振る舞いをしますがそれにもわけが。意外とドジっ子かも。ED後の同居人がどういう仲かちょっと気になる私。
▼澤村高耶/生徒会副会長。同級生。無愛想。不良っぽい。
私は「ショタキャラ落とし」のルールと共に「初見で気に留めなかったキャラにはまる」というジンクスがあります。メガネフェチの私としてはうるりんが1番気になっていたんですが、やってみたら澤村が一番ツボでした。「不良だと思ってたのに、あいつ…実は優しいんだ…」みたいな一体いつの少女漫画だよ!という設定に弱いのかもしれません…古い人間だから……? というか意外性に弱いので、遥夏の時もそうだし、澤村も意外と××だったり、ということろに弱いのです。チョココロネ…。あと寧々ちゃんぶんでポイント上げてるかも。しかしEDのあの呼び方はどうにかなりませんか。というかこいつらが一番EDではっちゃけてると思うんですが。このバカップルどもめが!

攻略キャラはあと2人います。これから先は本当にネタバレになるので、未プレイで知りたくない人は読まないようにお願いします。




※ネタバレですよ!
「さくら」の正体、私は当初「さくら」本人をちゃんと疑っていたのですが、それだと某有名ボブゲの理事長みたいじゃないか、と思って考えを改めることに。それでたどり着いた結論が「さくら」というのは共同名義で、生徒会のメンバーがみんなで皐月にメールしてるんだ! と考えてました。まぁ遥夏落としたところでその線は消えたんですけど。ということで素直に「こいつ怪しい」と思ったキャラが「さくら」で間違いないです。ちなみに「さくら」ともう1人は主要キャラ4人落としたところで攻略可能になるそうです。

*1:ちなみに他に所持しているゲームは「BLACK/MATRIX AD」「ルーマニア#203」「スペースチャンネル5

*2:後で確認したら、DC版ではEDが追加、PS2版では攻略キャラが増え、CGも書き直しになったところがあるそうです