いまさらブラプリ考
「シスター・プリンセス」というものがあります。ネットでちょっとでもオタよりの人は知らないほうがおかしいと思うので説明を省きますが、「シスター・プリンセス」があるなら「ブラザープリンス」があってもいいじゃないか！ と思った人も多数いると思います。そして私もその中の一人。ということでいまさらブラプリについて、「もしブラプリをゲーム化するのなら」という観点で書いて行きたいと思います。
- 乙女ゲームとしてのブラプリ
乙女ゲームというのは主人公が女の子、対象が男のゲームです。ゲームの目的は、プレイヤーが好きな男性キャラクターとラブラブになること。最近の少女漫画では「僕は妹に恋をする」「罪に濡れたふたり」など、近親相姦をテーマにした作品が大ヒットを記録していることから、乙女の中には潜在的に近親相姦に対する興味があると考えられます。それというのも女性はいわゆる「ロミオとジュリエット」状態を好む傾向にあり、愛する二人の間に壁があればあるほど萌える性質を持ち合わせている考えられているからです。また、女性は基本的に年上を好むようです。「ブラザー」というのは「男兄弟」という意味なので、兄でも弟でもかまいません。
以上のことから考察するに、乙女向けブラプリを作るためにはシスプリとは少し違うベクトルでのアプローチをかけたほうが成功はしやすいでしょう。すなわち、「話の展開はシリアス気味」と「兄弟は兄を多めにする」という２軸が必要となると考えられます。兄弟の兄・弟比率ですが、だいたい7:3（もしくは8:2）くらいが好ましいのではないでしょうか。主力購買層は、「アンジェリーク」や「遥かなる時空の中で」を好むような乙女ゲーマーを想定しています。
- ショタ向けとしてのブラプリ
「ブラザー・プリンセス」として銘打つからには、シスプリと同様、弟ゲームじゃなくてはいかん！ という方に向けたブラプリの案です。主力購買層は年下好きの一般女性と腐女子、ショタ好きの男性を想定しています。
ここで必要だろうと思われるシステムは「主人公の性別変更」です。一般女性を視野に入れた場合、主人公には男女２人を用意せねばなりません。もし一般女性を切り捨てるのなら、男主人公のみを残すこととなります。また、男主人公のみにするのならばその分、「主人公顔あり・ボイスあり」と「主人公顔なし・ボイスなし」を選択できるようにしたほうが良いでしょう。男性プレイヤーは攻略キャラクターを単体として愛でますが、腐女子プレイヤーは「絡み」に大きな比重を置くからです。*1
そして肝心のブラザーズですが、十割弟、もしくは1、2人隠しキャラとして兄を入れると私が喜びます。呼び方は「アネキ」「ねーちゃん」「姉さま」「ねぇ」「姉さん」などなど。べつに「お姉ちゃん」という呼び方にこだわるのでなければ「お前」「（名前呼び捨て）」などもアリでありましょう。もちろん主人公を男設定にした場合は「兄くん」とか「兄ちゃま」とか呼んでくれるわけです。なんかこの時点で既に、「年下好きの一般女性」は主力購買層からすっかり忘れ去られてる気がします。まぁいいや…。
方向性としては、まんまシスプリの弟バージョンです。シナリオやシステムがちょっと狂ってるくらいのほうが好ましいです。「お姉ちゃんの日」とかあったりするわけですよ。「血縁エンド」と「非血縁エンド」だったり。
こうしてダラダラと考えてみたところ、ネタとしてはショタプリのほうが面白そうだと思うんですが、実際作るとなったら兄プリのほうが採算取りやすそうな気がします。自分はどっちでも楽しめると思いますが、乙女ゲーマーとボブゲゲーマーの数からすると、やっぱり乙女ゲーマーのほうが多いのだろうか。私みたいに併せ技の人もいると思うし。しかしよく言われることなんですが、「男性はゲームの中で1人でも気に入ったキャラがいれば満足するの対し、女性は1人でも気に入らないキャラがいれば不満に思う」というのがあって*2どっちがいいのかはやっぱりよくわかりませんね。ショタプリの方はショタ好き男性と、腐女子のどちらに重きをおくかによっても内容変わってきそうだし、結局どっちつかずになりそうな気もする。
ということでバイトに行ってる間にすっかり、書きたかったことを忘れてしまいました。また思い出したりしたらコッソリ更新したいと思います。それにしてもいいですよね、弟。結局言いたかったのは、「ときめきメモリアル Girl's Side」では、尽きゅん（主人公の弟）も落とさせろ、ということだったのかもしれません…今度続編出るらしいんですが、是非とも弟攻略させてください。雅史に続き、落とせずに悔やんだキャラクターの1人です。
