サウザンドアームズ

風のクロノアがとりあえず終わったので(いまもちまちま夢のかけらコンプリートするために頑張ってますが)、あと少しのところで放ったままのTORもおいといて、「サウザンドアームズ」始めてしまいました。

サウザンドアームズ

サウザンドアームズ

高校1年生くらいのときに新品が特価980円!となっていて購入。その後クリアする前に友達に貸したら以降行方が知れなくなったゲームです。この前ふと思い立って買ってきて*1暇になったらやろうと思ってたゲーム。ちなみに攻略本も自分の店で買ってきたんですが、こっちは本の樹海の中でどっかに埋もれてる…と思ったらいましがた発見しました。パソコン乗せてる文机の下にあった。
新品値崩れの有様や、本作の何ヶ月かあとに発売予定だった「サウザンドアームズ エクスシナリオ(仮)」が結局発売されてないことからして、軽く黒歴史扱いなこのゲームですが、私は結構好きです。
購入動機は以前にも書きましたが、私が好きな伊東岳彦氏が原案、企画としてかかわってたからです。ちなみにキャラデザは草河遊也*2なんですが伊東氏っぽい絵柄がめちゃくちゃ可愛いし、広井王子*3もエグゼクティブプロデューサーとして参加しており、なかなか豪華メンバー。開発はレッドカンパニーで、発売はアトラスです。
多分時期的なことから「サクラ大戦」の二匹目のドジョウを狙ってみたんだけどあんまりッヒットしなくてこけちゃった! というのが正しい説明のような気がします。当時は「萌え」って言葉がなかったから使われてませんが、今だったら萌えゲージャンルでもいいと思う。女の子がたくさん出て、主人公が女の子と仲良くなりながら悪いやつを倒すというわかりやすいストーリです。
主人公は女の子が大好きな「マイス」。マイスの家は代々続く精霊鍛治師の家系で、普通の鍛治とは違い、精霊の力を得ることで剣に不思議な力を付与することができます。この精霊との交信の時に必要なのが女の子の力で、よくわからんけど女の子には不思議な能力があるので、その女の子の好感度が高いと強い剣を作ることができる。ので、マイスが女の子好きなのは精霊鍛治師としては正しいことなのであります。
ちなみにいくら敵を倒してレベルアップしていっても、剣(武器)を鍛えないとよわっちいまんまなので、剣を鍛える「マイスターシステム」はとっても重要です。また、女の子によって精霊の属性が違うので、行くダンジョンに応じて精霊を付け替えることも必要となります。
この「サウザンドアームズ」の中で一番変わってるのが戦闘システム。戦闘に参加できるのは実質2人だけで、その中で戦うのは前衛の1人だけ。後衛は基本的に前衛の回復などサポートが主となります。敵も一緒。後衛は回復などのコマンドが必要ないときには「待機」にしておくのが普通で、このコマンド中には時々「応援」して前衛を回復してくれたり、「ヤジ」を飛ばして敵の攻撃力を下げたりしてくれることも。
また、コマンドを選択したあとはそれぞれ「待機時間」が設定されていて、例えば「攻撃」だと5秒待つところを「必殺技」だと7秒待ったりします。待機時間が過ぎればいつでも実行可能になりますが、「防御」と「待機(後衛のみ)」は待機時間中に効果が発生します。コマンドは実行するまではいつでもキャンセル可で、それを組み合わせると以下のような戦い方も。
敵の「攻撃」待機時間が7で自分の「攻撃」待機時間が5の場合、まず「攻撃」コマンドを実行した後に「防御」を選択。敵が「攻撃」したときはこちらは防御状態なのでダメージを軽減。その後「防御」をキャンセルして「攻撃」を選択。自分の待機時間のほうが敵よりも短いので、自分の「攻撃」コマンドを実行した後にまた「防御」選択。以下繰り返し。
このような戦い方を組み立てると、敵からのダメージをほとんど受けずに戦闘を終わらせることが出来ます。また、回復のタイミングも入力さえしておけば任意に出せるので、道具やMP*4の節約ができます。
このようにクセのある戦闘システムですが、いろんな組み立て方が出来そうだ、という点で気に入ってます。ちなみに前衛のHPが尽きたり「あとはまかせた」コマンドを実行すると、後衛が前衛になって戦うことも可。あんまり使わないコマンドではありますが…。
戦闘システム事態はなかなかオリジナリティーがあっていいんじゃないかと思ってるんですが、気に入らない人は気に入らないかも。敵も全体的に弱いですし…その他のシステムにも少し難あり。マップ見づらいし移動遅いし、昔のゲームなんで全体的にもっさりしてるのはしょうがないと言えばしょうがないんですが。でもアニメパートも多いし、キャラも可愛いので気になった人はやってみたらどうでしょうか。安いし。自己責任でいける範囲の値段だと思います。
ちなみに私の最萌えキャラは主人公・マイスです。ムーザ(マイスの兄貴分)×マイスとか美味しいよね!この腐女子

*1:そのときは中古で780円でした

*2:「魔術師オーフェン」シリーズのイラストなどを手がけている人

*3:サクラ大戦」シリーズや「天外魔境」シリーズの原案、監督など

*4:この作品ではMPに相当するのがEP(エレメントポイント)なので厳密に言えば違うのですが。ちなみにMPはマイスターポイントで、武器を鍛える時に必要となります