テイルズオブレジェンディア

ナムコから発表された新テイルズ。
そのキャラデザでネット上は沸いたり沸かなかったりしています。
新しいキャラクターデザインを手がけるのは中澤一登氏。
最近では「明日のナージャ」や「サムライチャンプルー」などを手がけています。
この情報を受けて、「違和感がある」といういのまた・藤島より意見や、
「いや、テイルズはこれくらいバッサリ一新したほうがいい」という前向き意見も。
なぜキャラクターデザインの変更で争論になるか?

藤島・いのまた絵=テイルズゲームであるという方式

第一作目「テイルズオブファンタジア」のキャラデザは藤島氏で、いのまた氏は2作目「テイルズオブデスティニー」からのキャラデザ。 この時点で藤島ファンからは「テイルズは毎回キャラデザ変わるのか…」と残念がられましたが、SFCとPSというハードの違いもあり、結構すんなりと受け入れられたと思います。その後の「テイルズオブエターニア」では続いていのまた氏がキャラデザを手がけ、一方GBで発売されたテイルズの外伝的作品「なりきりダンジョン」のキャラデザは再び藤島氏が手がけ、続く作品でもその方式がとられたことから、「本編、PSハードでのキャラデザはいのまた」「外伝、別ハードでのキャラデザは藤島」という構図がファンの中で出来上がったことと思います。外伝含め11作をこの2人で作ってきた「テイルズオブ」シリーズという受け止め方を、ファンはしている。

テイルズ=キャラゲーであるということ。

「変われる強さ、変わらぬ思い」というテーマをエターニアでは掲げていたわけですが、テイルズがキャラゲーであり、ユーザーもそれを求めている、というのは変わっていません。もちろんナムコもこのことはちゃんと考えてると思います。考えすぎて弊害が出ちゃったり(当日記リバース所感参照)してることも多々あるわけですが。キャラはまず見た目です。もちろんプレイしてみて、思いも寄らなかった性格や言動に萌えたり萎えたりはしますが、発売前の少ない情報の中ではビジュアル面が大きな比重を占めます。テイルズはいのまたか藤島である、という「変わらなさ」は「安心感」となり、「いつものテイルズだから」ということでファンは購入します。

過渡期としてのテイルズ

テイルズシリーズが他のRPGシリーズと並んで称されるようになって早数年。現在はナムコの看板RPGとなっています。しかし販売本数は段々下降ぎみ、戦闘システムもいろいろ模索中のようです。そんな現状を打破しようと思ったのか、このキャラクターデザイン変更。もちろんキャラデザの変更はビジュアル的に大きな変化を与えました。「テイルズ変わった」と多くの人が一目で見てわかると思います。でもその「変わった」が購買意欲に結びつくか? 最近のテイルズから離れていた人は「キャラデザが変わっててからまたやってみようかな」と思うかもしれません。現行ファンの人も「キャラデザ違うけどテイルズだから」と思って購入すると思います。現実私が、内容がどうだろうと「テイルズだから」という理由だけで購入予定ですから。だけど、購入後は「内容」です。内容が変わってなければ、ビジュアルが変わっててもその意味がない。内容が変わる、ということはもちろんいい意味での変化です。ストレスの溜まる戦闘システム、直情的なキャラ設定、感情移入できないストーリー。もしレジェンディアの内容がそうれであれば、「何のためにキャラデザを変えたのだ」ということになりかねない。


結局、キャラデザも大きな問題ではあるんですが、
テイルズファンの不安は変わらなさそうな内容にあると思います。
特にストーリー…
また女の子が巻き込まれる話か。
また「シャーリィイィイイィイイイイィイ!!!!!!!!!!」*1とか、叫んだりするんじゃないかと…。
あと最近は開発期間が短すぎです。乱発しすぎ。そこも不安要素です。
PSPでのエターニア移植もあるんだから、もう少し間を空けてもいいと思うのですが。

*1:レジェンディアのヒロイン的存在。主人公の妹